書籍の内容
癖のある魔法使いリサが身内となり、賑やかさを増すバウマイスター伯爵家。
そんなすったもんだの日々を挟み、エルとハルカの結婚式がいよいよ明日へと迫っていた。
だが、和風な式場と和やかな雰囲気の中にあって、ただ一人殺気を帯びる者がいた。ハルカの兄、タケオミである。
限られた時間の中、彼は彼なりに思案を巡らせ、なんとか結婚を阻止できないかと足掻くのだが……。
一方、ヴェルは王都にある冒険者予備校の臨時講師を任されることとなった。
適任かどうかに疑問を持ちつつも、有能な生徒らと教え教われの関係を築き、その職務を全うしていく。
エルとタケオミ、ヴェルと教え子、悲しき男の生き様と次の世代の成長を描く第十四幕!
作者からの一言
エリーゼたちが産休のため、臨時で予備校の講師を引き受けたヴェル。
本人は真面目に、師匠であるアルフレッドの教えを魔法使いの卵たちに伝えようとするも、特に目をかけた三人娘たちには別の思惑もあり……。
教育者となったヴェンデリンの奮闘? をご覧いただけたらと思います。
あまり教育していない説もありますけど。
八男14巻をよろしくお願いします。