書籍の内容
伯爵家令嬢のコニッシュ・スウは、生まれつき体が弱いこともあり引き篭りがちな少女である。
社交の場ではもちろんのこと、家族からも蔑ろにされる彼女は、存在感のなさから伯爵“霊”嬢と揶揄されていた。
そんな目立たないスウの持つ赤と青の瞳は、じつは人を魅了する力を秘めた魔眼であり、
このことから「魔瞳を使って王子殿下を籠絡しようとしている」という嫌疑をかけられ、
家人たちにより遠い魔人の国の森に捨てられてしまう。
見知らぬ森の川辺で自らの行く末を悲嘆していたスウは、意識を失い流されてきた青年を助けることになる。
青年を探していた魔人の国の住人・ミゲルに連れられ、魔人の国へ行くことになったスウ。
彼女はそこで、人間の国で教えられきたものとはまったく違う魔人の国の実情に驚きながらも、
スウを奇異な目で見る者がいない居心地の良さを感じはじめる。
ミゲルや川辺で助けた上坂心たちとともに魔人の国で暮らすなかで、
スウはここで生きていくことを決意するが……。
作者からの一言
どうも、古森きりです。
古森初の電子書籍オンリー作品です。
web版から応援してくださっている読者様、お声がけくださった担当さん、イラストを担当してくださったゆのひと先生、携わってくださった関係者の皆様、家族にもこの場を借りて無事の発刊の御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
web版から大幅改稿と加筆を行い、読了済みの方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただける出来栄えとなりました。
下巻は5月5日に発売となります。
よろしくお願いします!