書籍の内容
大人気ファンタジー第8弾! コミックもヤングエースにて大好評連載中!
夜に駆ける、銀の仮面。皇帝の真の狙いとは?
「やだ、絶対にやだ、もうアイツとは関わりたくない」
とヒカルが感じていた相手、それはこの世界に絶大な影響力を及ぼす
教会組織のトップ、新教皇ルヴァインだった。
教会における千年を超える因縁を解決したヒカルを
見込んだルヴァインは、再度「難題」を依頼した。
現在、国境を越えて攻め込んで来ているクインブランド皇国へと
教皇自らが赴き、皇帝と停戦交渉をするつもりなので
その「護衛」を頼むというのだ。
戦争が終わるのならば自らの命と引き換えになっても構わない、
と覚悟しているルヴァインをヒカルは無視することができなかった。
たとえルヴァインがヒカルの同情心を利用していると
わかっていたとしても―――。
教導国内でも最高武力集団であるテンプル騎士団の団長は、
ルヴァインを新教皇と認めないばかりか、
停戦交渉のために皇国に向かうルヴァインを妨害しようとする。
さらに皇国でも「諜報部のエース」とされる
スパイが現れ、ヒカルの前に立ちふさがった。
冒険の舞台は聖ビオス教導国からクインブランド皇国へ。
次から次へと降りかかる難題を乗り越えるため、
ヒカル、ラヴィア、ポーラの3人は
それぞれが銀の仮面を身につけて、夜の皇都で暗躍する。
「隠密」対「直感」の戦いは、皇国の中枢さえも巻き込んでいくのだった。