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第255回2025.12.30

小説世界のヒロインに転生した男爵令嬢
ヒーローの性格一変をくい止めます 支流がたどり着くところ

澪澄にけ

物語

前世で読んだ小説の世界に生きる
男爵令嬢のイヴェットは、
「推し」と結ばれるヒロインに転生していた。

イヴェットは前世で愛した
侯爵家次男のセヴランと結ばれる
幸運に感謝している。

小説では、
川に落ちたセヴランを救おうとした母が亡くなり、
それ以降、彼は父や兄の恨みを買い、
暗い性格になっていった。

小説では八年後にセヴランと出会う、
5歳のイヴェットは、
その事故が起きる一年前から、
両親にねだって彼に接近してゆく。

事故が起きるはずの当日、
セヴランが川に落ちると、
イヴェットは護衛に頼んで彼を救い、
彼の母も命を落とさずに済んだ。

その日以来、イヴェットとセヴランは
家族ぐるみで仲を深め、
彼は家庭でも迫害されずに過ごす。

セヴランへの愛情を隠すことなく、
イヴェットが十歳になると、
彼は母の言いつけで
伯爵令嬢のベルナデッドと会うようになった。

剣術好きなベルナデッドに興味はあっても、
セヴランはイヴェットとの婚約を望む。

学園に通う年齢になり、
セヴランとベルナデッドの
婚約話は立ち消えになったが、
彼の母はイヴェットとの婚約には消極的だった。

セヴランへ過保護に接する彼の母は
イヴェットより条件のよい縁談を望んでおり、
セヴランは母の言いなりになっていた。

イヴェットはかつてセヴランの母を救った結果、
彼との婚約を遠ざけるようになっていると気づき、
将来に不安を抱く。

登場人物

イヴェット・ゴーシェ

転生歴がある男爵令嬢。

かわいらしい外見で、
髪色は金色と
ピンクゴールドに変わるグラデーション。

純粋で健気な性格で、芯の強さもある。

人柄のよさもあって、貴族令嬢らしからぬ印象も。

小説では傷ついたセヴランに寄り添い、
ベルナデッドに悩まされながら、
無事に結ばれる正統派ヒロインだった。

セヴラン・クライン

侯爵家次男で、年齢はイヴェットのひとつ上。

整った顔だちに、群青色の髪をもつ。

性格は素直でやさしいが、
母親に流されたり、
自信家の面が増長するきらいも。

小説では鍛錬を重ねて騎士として活躍ののち、
近衛騎士の座に昇りつめ、
騎士団長を期待される存在。

無表情で、視線に陰りがある一方、
外見の美しさで女性たちを惹きつけていた。

ベルナデッド・スーリエ

イヴェットと同い年の伯爵令嬢。

ほっそりした体型で、
きつめの顔だち、銀髪に
切れ長の目もとをもつクールビューティ。

冷静で意志が強いが、直情的な面も。

美醜に興味をもたない。

気品のあるふるまいに反して剣術に優れ、
学園で在籍する騎士科では人気の存在。

小説ではイヴェットのライバル。

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