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第37回2017.05.23

面倒な姉のトラブルで、父も相手方も大迷惑。
ご厚意に甘えず、私が責任取ります! 婚約破棄して駆け落ちした姉の後始末に東奔西走する貴族令嬢と寝取られ社畜男爵の、小さな恋と冒険の物語

富士伸太

物語

カーライル子爵家の次女であるアイラは、
幼少の頃から、姉グラッサと折り合いが悪かったが、
12歳のとき、
寄宿制の魔術学校に入ったことで、
姉と離れ、気にしない日々を過ごしていた。

しかし、17歳になったアイラは、
突然、父グレンに呼び出され、
グラッサが、
婚約者の屋敷にいた冒険者と駆け落ちし、
逃げ出した事を知らされる。

そして、尻拭いのため、
アイラはグラッサの代わりに、
ウェリング男爵家の次期当主、
アドラスの元に嫁ぐように頼まれる。

穏便に済ませたいという両家の思惑と、
父への配慮で、アイラは了承するが、
アドラスは怒っているだろうと考え、
対応で、気が重くなった。


グレンと共にウェリング領に向かったアイラは、
領主夫婦直々に歓迎され、
通された屋敷のダイニングで、
しかめっ面のアドラスと対面する。

しかも、双方の親の気遣いにより、
明らかに不機嫌そうなアドラスと、
二人きりにされてしまったアイラは、
意を決して、姉の不行状を詫びるが、
アドラスの反応が鈍いことに気付く。

アドラスに返答の確認を取ったところ、
彼は、不意に椅子から崩れ落ちる。
驚いたアイラが慌てて使用人を呼ぶと、
アドラスは寝ているだけだと分かり、
脱力する。

半刻もしない内にアドラスは目を覚まし、
アイラに、公式な場で、
居眠りをしたことに関して弁明を始める。

先週、グラッサが癇癪をおこし、
貴重品である『青の魔結晶』を砕いたことで、
公爵家から注文されていた、
『永久時計』の製作が滞り、
対応に追われ、
この一週間、ろくに寝ていないと告げられる。

アイラは、グラッサの件も加えて、
重ねて謝罪をしようとするが、
アドラスは、グラッサの件に関しては、
自分にも落ち度があるとして、
全てを水に流すという考えを示した。

さらに、学生であるアイラを、
無理やり結婚させようとすることに、
怒りをあらわにする。

自身の将来を案じてくれるアドラスを見て、
アイラは驚き、見方を改めた。


その後、アドラスは次の仕事に行く為、
見合いは一旦延期となり、
アイラは帰宅する。

帰宅して早々、グラッサが砕いた、
『青の魔結晶』の弁償をグレンに提案するが、
すぐには調達出来ないと言われる。

十年前、現役騎士だった頃なら、
すぐに行動を起こしたはずの父が、
老いによって弱気になっている事を感じ、
アイラは、切なさを感じる。

そのうえで、ウェリング家の寛大過ぎる温情に、
ただ甘えるのをよしとするならば、
もはやカーライル家は貴族ではないと言い、
責任を取り筋を通す必要があると、
グレンを強く説得。

「駆け落ちした冒険者を捕えること」
「グラッサを廃嫡にすること」
「青魔結晶の代品を用意すること」
を提案し、自身は青魔結晶を調達するため、
自らダンジョンに潜ることを決意。

実戦経験豊富な農夫である、
アイザックら三人の男を仲間にし、
ダンジョンを順調に攻略していくが、
その途中で、アドラス一行と遭遇。

その後、お互いの強情さから、
青魔結晶の取得を目的とした、
勝負を行う事となってしまう。

登場人物

アイラ=カーライル

カーライル子爵家の次女。17歳。
癖っ毛の黒髪に青い瞳をしている。

一つ上の姉グラッサとは折り合いが悪く、
彼女を避ける意味もあり、
12歳から寄宿制の魔術学校に通っている。

グラッサは両親から甘やかされた一方、
アイラと弟は放任主義で育てられており、
不憫に思った祖父母が、
二人の面倒を見てくれていた。

努力家で負けず嫌いな性格で、
自分に乏しい物を補うために
試行錯誤してきた結果、
魔術学校の同期の中では、
五本の指に入る実力を身につけている。

アドラス=ウェリング

ウェリング男爵家の次期当主。25歳。
伸ばした金髪を後ろで束ねている。

ウェリング家は、
魔道具職人が成り上がった家で、
先々代までは庶民だった。

魔道具職人として、
祖父に弟子入りして働いていたが、
祖父が死に、現在は独立している。

公爵家直々に依頼を受けるなど、
職人としての腕は確か。

グラッサの婚約者だったが、
自身の屋敷で囲っていた冒険者と、
駆け落ちされてしまう。

グレン=カーライル

カーライル子爵家当主。
癖っ毛の黒髪に白髪が混ざっている。

騎士の中でも群を抜く偉丈夫で、
実戦からは遠ざかりつつあるが、
戦闘に関しては、まだまだ現役で、
アイラよりも遥かに腕が立つ。

貴族にしては珍しく愛妻家だったが、
病気で妻を亡くしており、
妻に良く似て美人なグラッサを、
甘やかして育てた。

グラッサ=カーライル

カーライル子爵家長女。
流麗な鳶色の髪に青色の瞳をした美人。

何不自由なく育てられてきたが、
自分は不幸の星の下に生まれたと、
何故か強く思いこんでいる。

性格は夢見がちで表裏が激しく、
不機嫌になると物に当たるなど、
苛烈でヒステリックな面がある。

アドラスと婚約していたが、
アドラスの家にいた冒険者と、
駆け落ちして姿をくらましている。

今回の調査対象者

  • 調査期間2017/04/17~2017/04/30
  • 性別男女
  • 男性 年齢30~39歳
  • 女性 年齢30~49歳
  • 好きな作品ジャンルセカイを変える出会い
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